お勧めのドラマ(その2)

今回おススメドラマを紹介します。自分がドラマで関心を持つテーマは以下のとおりです。

  • テーマ:「家族愛」。恋愛モノも嫌いではないのですが、思いやりだけではなく憎しみや恨みも含めて切っても切れない関係というのがグッとくるので。
  • キャラ:「何かを失った(失いつつある)」。家族であったり、健康であったり、お金であったり。背景に病気や障害や孤独など複雑な事情を抱えて生きていると共感できます。自分に重ねるのでしょうね。
  • 展開:「人生賛歌」。こんな言葉があるか知りませんが、人生には喜びや慈しみといった美しいことだけはなく、絶望や限界や死など限界にもがき苦しむこともある。それを含めて受け容れ前に進むといった要素が好きです。

以上を踏まえていくつかおススメ作品を紹介します。

ヒル

  • テーマ:宿主に寄生し血を吸われても気付かれないヒルのように、他人の家に不法に滞在しご飯や睡眠という「寄生」をする者達がいる。彼らは家出・外国籍など様々な事情で社会上は「存在していない」彼らの生き方は、人生における「自分の居場所とは?」を読者に問いかける。
  • キャラ:暴力・無関心の機能不全家族の中で育ち、「生きる場所」をなくしたハコ(21歳女性)。縄張りを侵せば死につながるヒルの世界で「頼れるのは自分だけ」という覚悟を持ちつつ、「誰かを信じたい・必要とされたい」という気持ちを捨てきれないでいる。
  • 展開:家出してヒルになり自由気ままな生活を手にしたはずが、他のヒルとの接触で命の危険に脅かされ、ヒル社会の中での孤独も感じるようになる。同じくヒルとなった元同級生との出会い・家出後の実家の状況が変化した事で「自分の生き方」観が徐々に変わっていく

乗るはずだったバスが交通事故(乗客全員死亡)に遭い、頼りにした彼氏にも浮気で裏切られ居場所をなくしたハコはそのまま死亡扱い(=戸籍上存在しない)で生きる事を決めます。そして日中家にいない(&セキュリティーの甘い)単身世帯をリサーチし、家に侵入しご飯、風呂、ベッドにありつく生活が始まります。

寄生先がなくなればそれでおしまい(=死)という割りきりというか、ある意味殺伐とした世界観が興味深いです。またハコは「自分以外」のヒルがいて、中にはグループを作って行動しているヒルをも知るようになります。彼らは居場所のない若者だったり、日本の不法滞在者など様々ですが、社会的には存在しないという誰にも頼れず保護もされない共通点を持ち、「やるかやられるか」「今日一日を生きる」という野生動物のような生き方をしています。

このマンガの面白さは、ハコが「(社会的に)普通ではない生き方」を選択したがゆえに「(命をつなぐという意味で)普通に生存する」事の厳しさやありがたさに気付いていく点ですね。幸せは実は身近な生活にある、という作家の主張があるのかもしれません。あとは生活するというのは戸籍・住民票・家族、学校、会社などの「社会システム」に自分が組み込まれて可能なものであり、それがなくなった時に自分の存在意義をどう感じどう生きていくのか?と考えさせられる作品です。

作品は全5巻で一気に読める点ではいいのですが、欲を言えば個人的にはもう1~2巻引き延ばしてハコの内面の成長っぷりをジックリ描いて欲しかったですね。(特に終盤の展開が速過ぎたのと、ハコの生き方を変えるきっかけとなったカラの生い立ちを深く知りたかった…)

スマイリー

  • テーマ:「心笑会」は元々笑顔で人の心を救う事を教義とする平和な一新興宗教だったが、教祖が死去し代替わりすることでカルト色を強めていく。心笑会を批判・糾弾しようとする者は会社・マスコミ・公務員・政界など世間の至るところにいる信者に密告され粛清される。監視社会の恐ろしさと、マインドコントロールの怖さを読み手に伝える。
  • キャラ:主人公である雑誌記者の鴨目、鴨目の友人で警察官の魚住の2人は、家族を取り戻す、教団を潰すという目的の違いはあるが「悪を暴く」という信念は共通している。カルトに家族の絆を破壊され、家族そのものを奪われた事への憤りを、教団に立ち向かうモチベーションに変えられるのも信念の強さゆえか?
  • 展開:元雑誌記者の鴨目はある仕事に関与し子供を失い、そのショックから立ち直れないまま妻の恵が家を出て行方不明になる。そして偶然心笑会のパンフレットに恵が信者として写っているのを知り、妻を取り戻すために入信する。魚住は警察官として心笑会絡みの殺人事件、暴力団との関係の捜査を進めていく。(なおグロ描写が多く、耐性ない人は注意です)

怖い、、、何が怖いかって
①教団への抵抗勢力を「一般社会に溶け込んだ信者」が監視・粛清する体制、
②修行という名の「薬物で洗脳し」信者を増やす手法(薬物は暴力団絡みで入手)、
③人を幸せにしてくれるはずの「笑顔」の不気味さ(笑顔がイッてる感あり過ぎ)、
ホラーやサスペンスと違った種類の怖さがあるマンガに出会いました。

妻である恵(めぐみ)の入信を知った夫の鴨目は信仰があるフリをして心笑会に入信しますが、「徳を積みなさい」という名目の献金、三日間に渡り睡眠・食事を断った上、最後は薬物で幸福感を得るという「笑行」に励む事
を求められます。
そして仕事では記者の鴨目は会社の後輩から「心笑会を記事にするとこうなるよ(=4ぬぞ)」と釘を刺され信者である事を知り、心笑会絡みの殺人事件を捜査中の魚住は「上からの命令だという理由で操作から外され、上層部が信者だという事実を知ります。

👆はグロ過ぎて載せられません(´;ω;`)

フィクションなのかノンフィクションなのか分かりませんが、闇が深すぎて進めば進むほど、誰が敵か味方か分からなくなってくる展開ですが、信念が強くしたたかな鴨目と魚住の二人が今後どう心笑会に立ち向かっていくか、どんな抵抗が待ち受けているのか、そしてラストはどうなるのか?この記事を書いている時点で連載は続いていますが先が気になります。

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